転職癖は遺伝するのか?

 私の父は何回も転職している。転職と言ってもすべて同業種なのだが。小学生のとき、先生に、私の父が学校の隣りの会社に転職したという話をした。すると先生は「本当にそこに勤めてるの?」と聞いてきた。なぜそんなことを聞くのだろうと疑問に思ったのだが、両親が学校に提出した調査票に違う会社名が書かれていたようだ。父は転職した会社を一ヶ月も経たないうちに退職していたのだった。父が会社にかけた電話で「馬鹿野郎!」と怒鳴っているのも見たことがある。なんて我慢のできない人なんだろう。だから転職を繰り返すのだろうが。私の兄も何回か転職している。周囲から営業は向いていないと言われているのに、営業職ばかり。

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 結局営業成績を上げられず、上司に罵倒されて退職。うつ状態になったこともあった。そして私も20代で転職を経験している。私の場合は自分が何をしたいのかわからず、適職を求めての転職だ。大学4年生のときはちょうど超就職氷河期。なんとしても就職したいと、とりあえずどんな会社にでも資料請求をした。だが自分のビジョンがはっきりしていないため、一次試験にすら呼んでもらえない。大学に紹介してもらった企業になんとか就職しても、こんなことがしたかったんじゃないと一年で退職。そして職を点々とすることになる。ビジョンがはっきりしていないと就職できないし長続きもしないということに気付いたのは、結婚してからだった。主人の家族や親類に転職している人はおらず、皆信念を持って仕事をしている。そして当然のことながら「馬鹿野郎!」と怒鳴る人はいないし、周囲の声に耳を傾けない人もいない。私たち親子とは正反対の人たちなのだ。もし転職癖が遺伝するとしたら、子供たちには主人の遺伝子が強い影響を及ぼしてくれることを願っている。

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